育毛や抜け毛対策に「ソイプロテイン」をおすすめする理由!
プロテインで薄毛対策ができる?その育毛効果とは
「プロテインを摂取する」と聞くと、「筋肉量を増やすため」という連想しますが、実は薄毛対策や育毛にも効果が期待できるということをご存知でしょうか。
というのも、髪の毛も「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質でできているため、筋肉量を増やすのと同じように、たんぱく質であるプロテインを摂取することで、育毛効果が期待できる、というわけです。逆に、たんぱく質が不足すると髪に必要な栄養素が足りずに髪の毛が細ったり、抜け毛の原因になったりするのです。
つまり、髪の毛を増やし、育てるためにはプロテインが持つ栄養素が欠かせないわけですが、今回はプロテインの中でも特に育毛に効果が期待できるといわれる「ソイプロテイン」について詳しくお伝えしたいと思います。
プロテインは「ホエイ」「カゼイン」「ソイ」の3種類
まず、プロテインには3種類あるのをご存知でしょうか?それぞれ、吸収率や吸収速度などの特徴やおすすめしたい方が異なりますので、個別に説明していきたいと思います。
ホエイプロテインの特徴
ホエイプロテインは乳たんぱく質の一種で、吸収が速いという特徴を持っています。BCAA(運動時の筋肉でエネルギー源となる必須アミノ酸である、バリン、ロイシン、イソロイシンの総称)の中でも、特に筋タンパク質の合成に最も重要とされるアミノ酸のロイシンが豊富に含まれていること、また生体内での利用効率が高いといった特徴があります。
一般的に「プロテイン」といえば、このホエイプロテインのことを指す、といったイメージです。現在、市場に出回っているホエイプロテインはWPCと呼ばれる「濃縮ホエイタンパク」で、ヨーグルトのふたを開けると、ヨーグルトの上に上澄み液を見たことがある方も多いと思いますが、これがまさに「ホエイ」です。
この上澄み液から水分を抜き、精製したものがWPCとなります。ボディビルダーやアスリートなど、筋肉量を増やしたいという目的がある方におすすめのプロテインで、たんぱく質をすぐに補給したいトレーニング前後、また朝食の前などが摂取するタイミングとして最適です。
カゼインプロテインの特徴
カゼインプロテインは乳たんぱく質の一種で、ホエイプロテインと同じく牛乳を原材料としています。カゼインプロテインはホエイプロテインとは反対に、不溶性で固まりやすく体への吸収速度がゆっくりで、またBCAAの含有量もホエイと比較すると若干少ないことが知られています。
吸収速度が遅いため、満腹感を持続させることができ、ダイエットしている方などにおすすめです。
但し、この吸収速度の遅さにより、長時間にわたりアミノ酸を供給することができるため、長時間観察するとホエイよりも筋タンパク質合成効果が高いという性質につながっています。よってアスリートや長時間の運動を継続しなければならない方にとってはある種メリットももたらすといえるでしょう。
ソイプロテインの特徴
ソイプロテインの「ソイ(Soy)」は、「大豆」のことで、ホエイやカゼインとは異なる「植物性のたんぱく質」です。ソイプロテインは、大豆から油脂を絞った後に、タンパク質を取り出したもので、植物由来の「大豆タンパク質」がたっぷり含まれています。
肉や牛乳、乳製品などに含まれている動物性タンパク質は、アミノ酸スコアが優秀で、さらに体内での利用効率が90%以上と優れており、タンパク質を体内に取り込むためには有効な栄養成分です。
アミノ酸スコアは、食べ物に含まれる「タンパク質」の量と「必須アミノ酸」がバランス良く含まれているかを数字で表した指標となるもので、必須アミノ酸の数値が100に達しているものが質の良いタンパク質であると言えます。
しかし、動物性タンパク質を摂取しようとすると、飽和脂肪酸やコレステロールなど、過剰摂取による生活習慣病が懸念される栄養成分が多く含まれるため、赤身肉を選ぶなどの工夫が必要です。一方、豆類に含まれる植物性タンパク質はアミノ酸スコア、利用効率ともに動物性タンパク質より劣ります。
ところが、ソイプロテインは植物性タンパク質でありながら、アミノ酸スコアも利用効率も動物性タンパク質に負けていないという特徴を持っているのです。
またアルギニンやグルタミンといったアミノ酸が豊富に含まれていること、さらには脂質の含有率が低いことが挙げられます。
ソイプロテインはなぜ育毛に良いの?
では、ソイプロテインは薄毛対策や育毛にどのようなメリットがあるのでしょうか?
まず、ソイプロテインは、その特徴でお伝えしたように、植物性タンパク質が豊富です。髪の9割は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質で合成されており、大豆に含まれる植物性タンパク質は、ケラチンを合成する元となる大変重要な栄養素です。
つまりプロテインの中でも特にソイプロテインが特に髪の毛にとって大切なプロテインであると言われているのです、また、ソイプロテインが育毛に良いと言われる理由に、豆乳に含まれている大豆イソフラボンに、薄毛の原因になる、5αリダクターゼのはたらきを阻害する作用があるためと言われています。
5αリダクターゼは頭皮に存在する酵素の一種で、男性ホルモンと結びつくことで、薄毛の直接的な原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)になります。大豆イソフラボンは、この5αリダクターゼのはたらきを妨げることで、テストステロンと結びつくのを防ぎ、薄毛の直接的な原因であるDDHTが増えるのを抑制するといわれています。
さらにソイプロテインは女性ホルモンを高めるという性質も持っています。よく、「大豆製品を食べていれば、女性ホルモンを高めることが出来る」と言われますが、実はこれは間違いで、大豆製品を食べているだけでは、女性ホルモンを高める作用へつなげることが出来ないのです。
女性ホルモンを高める働きがあるのは、大豆イソフラボンの形が変わった「エクオール」といった成分が生成することで効果を発揮します。ソイプロテインは、育毛に効果が期待できるといわれている「大豆イソフラボン」が豊富に含まれているため、薄毛の要因となる男性ホルモンを抑制する効果が期待できるといわれています。
ソイプロテインを摂取するタイミングと適切な量は?
では、ソイプロテインはどういったタイミングで、どれくらいの量を摂取すれば良いのでしょうか?もちろん人によって体格や1日の運動量は異なりますので、個人差はあるのですが、およそ「成人男性は1日60g」「成人女性は1日50g」が推奨する量とされています。
とはいえ、日常食事で取っている食材の中にもタンパク質は含まれているので、例えばサプリなどで別途たんぱく質を摂取する場合は推奨量以上の量を摂取してしまう可能性もあるので事前にチェックが必要です。
また、ソイプロテインを摂取するタイミングとしては、摂取するタイミングは胃が空の状態になっているため、栄養素を吸収しやすい状態になっている起床時がおすすめです。あるいは成長ホルモンが多く分泌される「睡眠中」も吸収に適していると言われているため、就寝の30分~1時間ほど前にソイプロテインを飲むのも効果的です。