女性と男性の薄毛は原因が違うってホント?

薄毛になってしまう女性は珍しくありません。特に近年、薄毛になってしまう若い女性が増えてきました。女性の髪は、1日あたり50~100本程度は自然に抜けるといわれています。「シャンプーやブラッシングの時に、やたら髪が抜けている気がする」「分け目から地肌が見える」こんなきっかけで気づくことが多い女性の薄毛。そもそもどうして薄毛になってしまったか原因が分かる方は少ないかもしれません。正しく改善するために、薄毛になってしまった原因を知り、それにあった治療・対策法を選びましょう。

食生活の乱れによる女性ホルモンの減少

女性ホルモンには、髪の毛のサイクルを整える、健康な髪の毛を保つといった働きがあります。食生活の乱れにより女性ホルモンが減少することで、髪が細くなったり髪が抜けたりすることになってしまうんです。

女性ホルモンと同じような働きを持つのが大豆食品に含まれる大豆イソフラボンです。髪の健康を保つためには、普段から豆乳や納豆などを積極的に摂取するとよいでしょう。また、女性は甘いものが好きな方が多いです。実はこれも薄毛に関係があります。

甘いものやファストフードなど、油分が多く含まれている食べ物を多く摂取すると、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まってしまいます。油分が頭皮に付着した状態が続くことで、薄毛を引き起こす原因になるのです。

普段の食生活では油分の多い食べ物を取りすぎないようにし、ビタミンBを豊富に含む魚介類などの摂取を心がけましょう。ビタミンBは皮脂の過剰分泌を抑える働きをしてくれます。

過度なダイエットはNG

ダイエットは栄養が不足するうえに、ストレスの原因になります。ストレスを感じることで体が緊張し、血管が収縮します。血流が悪くなると頭皮に十分な栄養が行き渡らなくなり、髪の成長が妨げられてしまうのです。髪を洗う前の頭皮マッサージなどによって、血流を良くする習慣をつけましょう。

抜け毛や薄毛の原因はシャンプーにもあった

近年では、抜け毛や薄毛の悩みをもつ女性が急増していることもあり、女性の薄毛対策を考慮したさまざまなヘアケア商品が市販されるようになってきました。中でもシャンプーはケアの基本的存在と言えるでしょう。抜け毛や薄毛対策のためにはシャンプーにどのような役割を求めるべきなのかをきちんと理解し、効果的に使用したいものです。

抜け毛や薄毛対策に適したシャンプーとは?

髪の毛の汚れを落とすことはもちろんなのですが、抜け毛を予防するには「頭皮のケア」を目的に作られたシャンプーを使用することが大切です。育毛用のシャンプーは、地肌に必要な皮脂分を守るためのアミノ酸が主成分となっているものや、薬用効果の高い複数の天然成分が配合されたものなど、頭皮の環境を改善し、健康な状態に導くために工夫されている特徴があります。

毛穴の汚れなどに対する洗浄力をもちながらも刺激となる成分は極力抑え、また頭皮の血行促進に配慮された製品が多くなっています。この時期の頭皮は、炎症を起こしていることもあり、少しの刺激にも敏感になっている場合が多いものです。

また、髪の毛を育てていくための「土台」である頭皮を健康な状態にする必要があります。毛穴に詰まった汚れをしっかり落としながらも、うるおいを守ることができる刺激の少ないシャンプー、さらに頭皮の血行を促進する働きのあるものが望ましいでしょう。

まとめ

髪は常に成長しているのではなく一定の寿命があります。成長したあと自然に抜け、再び同じ毛穴から新しい髪が生まれます。この繰り返しをヘアサイクルといい、成長期(初期、後期)、退行期、休止期と分けられ、成長期は健康な髪では2~6年間といわれています。インナーケアとして行うべきことは、食生活の改善と適度な運動とストレス解消と疲労回復です。

食生活においては、健やかな髪の毛を作るための材料となるタンパク質やビタミン、ミネラルやアミノ酸を食事やサプリでしっかりと摂り、栄養不足に陥らないようにすることが大切です。

水分をこまめにチャージしたり、ウォーキングやヨガ、ストレッチや体操、筋トレなどの手軽に行える運動を習慣化させたりして、新陳代謝を活性化させることも肝心です。

ストレスや疲労も頭皮環境悪化の原因となりますので、丁寧なケアで心身ともに健康な状態を維持することも必要です。薄毛はストレスや食生活の乱れによって、20〜30代の女性にも起こることです。兆候となるサインに気づけるように、髪や頭皮を触ってこまめに状態を知っておきましょう。

また薄毛対策には、乾燥から髪や頭皮を守り、清潔に保つことが欠かせません。シャンプーはもちろん、髪を洗う前後のケアもていねいに行ってください。育毛効果のあるシャンプーを活用し健康な頭皮や髪の毛づくりをしていきましょう。