シャンプーに使われている加水分解ケラチンとは?

●加水分解ケラチンに期待できる効果

加水分解ケラチンには、髪のまとまりをよくしたり、髪にハリやコシを出したり、髪の毛のくせ毛やうねりを改善するような効果が期待できるという特性があります。

また、毛髪というのは、自分の力で再生することができない細胞なので、一度傷ついてしまった毛髪は、毛先に行くほどぱさつきやすくなります。

枝毛が毛先だけにできるのも、そのためです。ただし、加水分解ケラチンには、こういった傷ついた髪の毛を補修するという働きもあるため、髪の毛を修復するという目的でも利用されています。

さらに、新陳代謝を促す働きもあるとされていて、メラニン色素をつくる酵素の働きを抑制する効果も期待できます。

●加水分解ケラチンとは

加水分解ケラチンというのは、ケラチンペプチドのことです。アミノ酸組成は、髪の毛を構成しているものによくにていて、18種類ものアミノ酸で構成されています。

毛髪への浸透性に優れており、保水作用もあることから、髪の毛の水分量を増加させる働きもあります。爪や髪の毛に多くふくまれているタンパク質で、羊毛に多く含まれているため、羊毛から作られる加水分解ケラチンが多くなっています。

●加水分解ケラチン配合シャンプーの選び方

加水分解ケラチンは、その髪通りのよさや、まとまりのよさから利用されるものなので、よりしっかりとした保湿感に優れたものを選ぶのが理想です。

普段からパーマやカラーをよくする人や、若い頃から髪にダメージを与え続けてきたという自覚がある場合は、ダメージが少なく補修効果が高いものを選ぶようにしましょう。

アレルギーなど、自分の肌に合うかどうかも心配の1つだとは思いますが、非常に安全性が高いため、こういったアレルギーや健康被害は報告されていないため、あまり心配する必要はなさそうです。

また、安全性の高さから、とても成分にこだわって作られているシャンプーも多いため、できるだけ無添加のものを選ぶようにすれば、より身体に与える影響が少ないもの見つけることができるでしょう。

たとえば、タンパク質を補うための成分がしっかりと豊富に含まれているかとか、保湿のための成分はオーガニックのものが選ばれているかとか、髪や身体に影響をあたえるような刺激の強い添加物が入っていないかなどをチェックするのがおすすめです。

このようなものが含まれていないような安全性の高い商品だったら、かならずパッケージに表記されています。無添加やオーガニックは、シャンプーにとってはとても重要な成分なので、パッケージをしっかりと確認してみましょう。

加水分解ケラチンは、知っている人にとっては、有名な成分なので、とくに目立つように表記してある場合もあります。髪の毛のダメージ補正や、ダメージ修復、髪にまとまりや、クシ通りのいいまとまった髪へなどのキャッチコピーが目立ちますので、すぐに見つけることができるはずです。

●加水分解ケラチンがシャンプーに使われる理由

加水分解ケラチンには、シスチンといって、硫黄を原料としているアミノ酸のシステインが2つ結合してできるもので、20種類あるアミノ酸のうち、システインが2つ合わさったものを指します。

髪の毛を太くしたり、抜け毛の予防や、薄毛の予防という働きがシスチンにはあり、触ったときの髪通りのよさや、髪のまとまりを生み出すための保湿効果や、補修効果に優れています。

このような性質をもっているため使用感がよく、リピート利用につながりやすいということから、白髪染めやトリートメント、コンディショナーやシャンプーなどに広く利用されています。