髪が細い原因と、髪を太くするためにできる3つのこと

髪の毛が細くなる原因

髪の毛が細くなる原因は、遺伝、生活習慣、加齢によるAGAが挙げられます。

遺伝的な要素で生まれつきもともと髪の毛が細い場合や加齢により髪の毛が細くなってきている場合は、体質や細胞の老化によるものであるため、残念ながらもとの髪の毛自体を太く強く変化させることは困難だと考えられています。

一方、AGAや生活習慣、食習慣、ストレスなどでもともと太かった髪が急激にやせ細ってきた場合は、それらの原因を取り除くことで、髪の毛をもとの太さに近いところまで強く太く改善できる可能性があります。

髪が細くなっていくのは加齢による自然現象でもあります。歳を重ねるごとに頭皮の毛細血管が老化していき、血行が悪くなることが原因です。血行が悪化すると、髪を育てる働きを持つ毛母細胞は栄養不足で働きが悪くなり、髪が成長しにくくなります。その結果髪が細くなるのです。

日本人の髪の毛の太さは0.05mm~0.15mmの範囲であることが多く、0.08mmが平均的な髪の毛の太さであると言われています。また、髪の太さがピークに達するのは男性で20歳前後、女性では30歳前後とされ、ピークを過ぎたあとは加齢とともに髪は細くなります。

栄養バランスを整える

人間の体は普段食べている食事から作られていますが、髪もその例外ではありません。栄養が偏った食事内容や暴飲暴食などの乱れた食生活は、髪にも悪影響を与えます。特に、脂肪分の多い高カロリーの食事を摂り続けると、血液がドロドロになり血行が悪化し、頭皮栄養が届きにくくなってしまうのです。

健康な髪を作るために欠かせないビタミンやミネラルの摂取不足も髪の成長を妨げます。毛髪は、およそ80%がケラチンというタンパク質から構成されているため、その素となるタンパク質は髪の維持と成長には欠かすことができません。

ケラチンの生成には必須ミネラルの一種である亜鉛が関わっているため、亜鉛もタンパク質と同じく欠かさずに摂取する必要があります。

ビタミンBは頭皮の血行の促進や代謝の活性化などの効果があるため、ビタミンBは頭皮の環境を整えるのには最適なビタミン類です。栄養不足により細くなってしまった髪の毛は、これらの栄養素を効率的に摂取することで改善が期待できます。そのために、肉や魚、大豆や野菜、そして海藻などを満遍なくバランスよく食べるように心がけましょう。

血行を良くする

頭皮の血行が悪いというとこは、血液によって運ばれる毛根への酸素や栄養素の供給が不足している状態でもあり、髪は正常な成長を行うことができずに細く弱り、やがては抜け落ちてしまいます。

頭皮の血行が悪化している状態でも、髪の毛は細く弱ってしまいます。頭皮に存在する血管のほとんどは毛細血管という非常に細い血管であるため、頭皮はもともと血行不良を起こしやすい箇所でもあります。血行不良は特に女性のホルモンバランスにも悪影響を与え、このことも髪を細くしてしまう原因に繋がります。

頭皮の血流を改善することで、髪の毛は太さを取り戻す可能性がありますが、それには頭皮マッサージが効果的です。頭皮マッサージは手軽に行える薄毛対策ではありますが、正しく行うことで頭皮の血行改善効果が期待できます。シャンプーを行う際のついでに行う程度でも効果は期待できるので、習慣化してしまうことをおすすめしています。

頭皮マッサージを行う際は、爪を立てずに指の腹を使い、適度な力を入れて頭皮を揉み込んで動かくようなイメージでやってみましょう。その他にも、頭皮の血行を改善するために行うべきこととしては、湯船に浸かっての入浴や適度な運動、十分な睡眠などが挙げられます。

シャンプーを見直す

日頃から使用しているシャンプーを見直すことは、髪を太くする上で非常に有効です。

良質なシャンプーで頭皮を毎日ケアすることは、髪と頭皮を健康に保つ基本です。逆に頭皮に悪影響を与える成分を含むシャンプーを使用し続けると、頭皮から有害な成分が取り込まれ、浸透・蓄積し、頭皮の中からキューティクルなどを傷つけて徐々に髪が痩せて細くなってしまうという指摘もあります。

石油系・高級アルコール系のシャンプーは、脱脂力が強く頭皮のバリア機能として必要な皮脂を取り過ぎてしまう傾向があるため注意しなければなりません。頭皮が乾燥し、バリア機能を弱めると外敵からの刺激に弱くなり育毛にはマイナスと考えられています。

髪を太く健康な状態に保ちたいのであれば、洗浄力の強すぎるシャンプーは、頭皮にダメージを与えてしまい髪の成長にも悪影響を及ぼす可能性が高くなります。頭皮に優しく刺激が少ないアミノ酸系のシャンプーを使うことをお勧めします。自分の髪や頭皮に合ったものを選ぶことで髪の太さを取り戻せる可能性があります。