頭皮に良い影響を与えるカミツレ花エキスの効果
カミツレ花エキスとは?
ヨーロッパを原産とするキク科のローマカミツレの花から取れるエキスです。リンゴのような香りをもつ花としても知られており、6月から7月頃にかけて白色の頭花を咲かせる植物です。
カミツレ花エキスは、カモミールの名で知られ、ハーブとして親しまれています。ハーブとして身近に利用しているのはジャーマンカモミールとローマンカモミールの2種類あり、
ジャーマンカモミールは花自体のサイズは小さめです。花だけが香りを持ち、花の中央の黄色いところに膨らみがあるのが特徴です。一方のローマンカモミールは真ん中の黄色い部分は平らです。花以外の茎や葉からも香りを発しているのが特徴です。
ローマンカモミールは高価なこともあり、一般的にはジャーマカモミールが使われていることが多いです。薬用ハーブとしても胸焼け、胃炎、生理痛、冷え症、不眠、皮膚炎、口内炎など幅広い薬効を有しており、主要成分は消炎成分のカマズレン、ビサボロール、強力な鎮痙作用を有しているフラボノイドのアピゲニンなどが知られています。
カミツレ花エキスの効果・効能は?
ジャーマンカモミールを蒸留し凝縮していくと「カマズレン」という成分が精製できます。フランスでは最もよく使われている薬用植物のひとつで、抗神経痛剤、健胃剤、解熱剤、強心剤、消毒剤などとしても活用されています。
そんなローマカミツレから抽出されるエキスには、抗炎症作用、皮膚代謝促進作用、抗菌作用など様々な作用があるとされています。
美容製品にとってメリットの高い素材として、スキンケア製品やヘアケア製品に活用される成分となっています。この成分は抗炎症作用があるのでスキンケア商品に配合されています。
特にニキビや皮膚炎などの炎症を抑える働きが期待できます。また、最近になって日焼け防止のために配合されることが多くなりました。
カミツレ花エキスの頭髪への効果
カミツレ(カモミール)の花から抽出して得られるエキス。保湿・消炎・収れん・血行促進などの効果があり、シミ・そばかすの色素沈着を抑える作用があるため、スキンケア製品に配合されてきました。
こうした作用はヘアケア製品でも活かせることから、シャンプーやコンディショナー、白髪染めのほか、育毛剤などの育毛ケア製品にも活用される理由となっています。
一説にはヨーロッパ女性のブロンド髪が金色の輝きを保っているのは、ローマカミツレでシャンプーしているからとも言われています。また、カミツレ花エキスが持つ抗炎症作用から、かゆみを防ぐ作用もあり、カフェー酸、カマアズレン、フラボノイド類が含まれているため、抗菌効果があるため、健やかな髪の生成につながり、フケを防ぐ効果が期待できます。
石油系のシャンプーなどは洗浄力が比較的強い特徴があるので、フケやかゆみの原因になりやすい場合などもあるので、肌が敏感な方であれば、アミノ酸系のカミツレ花エキス配合シャンプーをおすすめします。例えば、市販のシャンプーでいえば、華密恋ナチュラルシャンプーやグリーンノート自然葉シャンプーなどは国産カミツレエキスを配合した人気のシャンプーです。
ローマカミツレ花エキスの安全性は?
薬用植物のひとつでもあり、その安全性にも信頼がもてる素材です。カモミールは、ハーブとして飲まれている成分のため、毒性等は無い成分です。副作用などの心配もほぼないと言える素材でしょう。
アレルギー等の報告も無く、敏感肌の人向けの化粧品などに使われている成分ですが、極稀にアレルギーを感じる方もいるようですので、不安がある場合には事前にパッチテストなどを行ってみてください。