男性と女性の髪質とヘアケアの方法の違い

・男性と女性の髪質の違い

男女の髪質のイメージといえば、男性の髪は太くてしっかりとしたイメージがあり、女性の髪は細くしなやかなイメージがある方も多いかと思います。当然、髪質には個人差がありますが、ほとんどの場合は男性よりも女性の方が髪が太く、そして硬いです。

多くの方がイメージする男女の髪質とは逆に、女性の髪の方が硬く、太い傾向にあります。それは髪に含まれている成分が大きく影響しています。

髪質の違いは髪の表面を守るキューティクル、そして髪の内側のコルテックスという成分によって変化します。キューティクルとコルテックスは、共に男性よりも女性の方が多い傾向があり、そのため女性の髪質が硬く太くなるのです。

また髪質に加え髪の寿命、そして老化スピードも男女によって違います。男性の方がヘアサイクルが短いため、寿命が短く、老化スピードも早くなっています。

このような男女の違いが生じるのは男性ホルモンと女性ホルモンが髪に大きな影響を与えるためです。髪質は男女によって大きく違いが生じます。

・男性の髪質と男性ホルモン

男性の髪質は一般的なイメージと異なり、細くサラサラした髪質の方が多いです。それは男性ホルモンが大きく影響しています。

男性ホルモンは寿命の長い太くしっかりとした髪を生やさないよう働きかけるとされており、細く短命の毛質になりやすいとされています。

抜け毛や薄毛の悩みが女性より多いのは男性ホルモンによる「髪の抜けやすさ」が関係しているからです。ただし男性ホルモンが濃い方が体毛が濃くなる可能性が高いので、より男性的な人の方が髪がデリケートな傾向にあります。

そんなデリケートな髪質が多い男性ですので、できれば女性以上にヘアケアが必要なのかもしれません。

・女性の髪質と女性ホルモン

女性の髪質は男性の髪質と違い、老化しにくく長寿命でしっかりとしていることが多いです。髪のアレンジをする機会が多いので髪が痛みやすく、ゴワゴワな髪質の方も少なくありません。

女性ホルモンの1つ「エストロゲン」は髪の寿命を伸ばすと言われており、髪を強く美しくするよう働きかけます。髪質が強いからと言って、抜け毛や薄毛などの髪トラブルが無いわけではなく、女性の方でも悩んでいる方はたくさんいます。

女性の薄毛はホルモンよりも食生活やストレスが深く関係していると言われています。女性の髪の毛が繊細に見えるのは、男性よりも日々のケアを欠かさず行っているからです。

・男女別ヘアケア方法

男女別のヘアケア方法は、男女それぞれが抱えやすい髪の問題によって異なります。男性の髪の悩みの多くは、薄毛問題です。男性は女性よりも薄毛になるのが早い傾向があり、その原因には男性ホルモンの影響によることが挙げられます。

男性のヘアケアとしては適度な運動をして、シャンプーは低刺激なものを使ってゴシゴシ洗いすぎないようにしてください。シャンプーは優しく丁寧に行い、シャンプー後のドライヤーは低温でタオルドライもソフトに行います。

また、睡眠不足も抜け毛の原因のひとつとなっているので、夜は早めに寝ることを心掛けてください。男性のヘアケア方法は薄毛を予防するため、頭皮ケアが重要になってきます。女性の場合はホルモンバランスの乱れやダイエットなどが原因で抜け毛が気になることが多くあります。

このような抜け毛の悩みを解消するためには、食生活を規則正しくしたりサプリメントの活用、場合によっては点滴療法を行う必要があります。

ヘアケアの方法としては頭皮マッサージを行って頭皮の血行を良くしたり、UVスプレーを髪にかけたり、ダメージを受けた髪にダメージ毛用のシャンプーを使うことで効果を得ることができます。また、トリートメントを使って髪に潤いを与えるのも良いでしょう。

女性の髪の悩みは、傷みや髪のパサつきやゴワつきなど髪の状態の悪化問題もあります。そのため女性のヘアケア方法は、頭皮ケアに加え髪のケアも必要になってくるのです。

女性の場合には円形脱毛症になってしまうことが多いので、定期的にチェックをして自分の髪質に合ったヘアケア方法を実践することで、薄毛予防をすることが重要です。